こんにちは。
本記事では、エアバギーで子ども2人(2歳・0歳)と新幹線で移動した実例をもとに、赤ちゃん連れで新幹線に乗る歳の座席選びの役立ち情報をレポートします。
年末年始やGWに帰省や旅行で移動する際、ベビーカーに子どもを乗せつつ大きな荷物で新幹線に乗る方も多いと思いますので、参考になれば幸いです。
我が家では、上越新幹線の東京ー新潟間に年に3〜4往復乗車していますので、その経験から感じていることが読者の皆さまの参考になれば幸いです。
1. エアバギーは新幹線で意外な真価を発揮
新幹線利用時に活躍するエアバギーのメリット
エアバギーの特長は、なんと言っても、片手で押せる優れた操作性と安定感です。特に凸凹道や長距離移動で、赤ちゃんや小さな子どもを快適に乗せられる点が魅力です。
新幹線移動では、出発駅や到着駅となる大きなターミナル駅で長距離のベビーカー移動を強いられたり、混雑の中で人混みを避けないといけなかったり、様々な障害に見舞われます。そんな中でも操作しやすく安定感のあるエアバギーならば、旅に安心と余裕を少なからず与えてくれます。まさに、エアバギーの「真価」が発揮されるのが新幹線移動のシーンであるといってもいいくらいです。
■新幹線移動で真価を発揮するエアバギーの特長
- 空気入りタイヤ:駅の点字ブロックなどでもガタガタしない
- 3輪:方向転換が容易で、混雑した通路でも取り回しやすく人混みを避けやすい
- 折り畳めばコンパクト:畳んでしまえば大きさは気にならない
- マキシコシ活用:「シート on シート」で赤ちゃん用の安全な席を確保可能
空気入りタイヤの走破性は、エアバギーが長く使える理由7つのひとつです。
↓こちらの記事もあわせてご覧下さい。
畳まず持ち込める席もある
がっしりしたフレームも相まって、普段はサイズが大きく感じられるエアバギーですが、折りたためば比較的コンパクトになるため、新幹線の狭いスペースで収納することも十分可能です。
また、後ほどご紹介する「狙い目の座席」を取ることができれば、そもそも折り畳まずにそのまま置くことも可能。特に我が家のように2wayボードを連結して2人乗り化している場合には、折り畳まずに済むのは大変ありがたいです。
2. エアバギーで新幹線に乗る際の座席選び。最前列?最後列?
上越新幹線の車両特性
上越新幹線では、東京ー新潟間は主に「E7系」の車両で運行されています。E7系は、以下のような特徴があります:
- グランクラス・グリーン車・普通車の3クラス設定:グランクラスは3列(1列/2列)、グリーン車は4列(2列/2列)、普通車は5列(2列/3列)となっています。グランクラスは価格が高いこともあって、常に席は取りやすいですが、シート形状などが子ども連れには向いていないと思います。グリーン車は普通車の座席よりも広々としており、子ども連れとしても選択肢に入ると思います。ただし、車内が静かな分、子どもが騒いでしまいそうだな、泣いてしまいそうだな、という時には、周りの乗客の方もいるため、避けた方が無難かと思います。。
- 荷物置き場:普通車の全ての車両で「1番D・E」の座席はなく、代わりに荷物置き場として改造されています。冬場はスキー・スノボも立てかけられるラックになっていますが、通常時には、スーツケースや大きな荷物などの置き場として大活躍。
- 多機能トイレ:通常7号車・11号車付近に配置されており、オムツ替え用の台もあります。
- 多目的室:多機能トイレとは別途、通常7号車に配置されており、ベビーカーを持ち込んだまま使用できるほど広いスペースとなっています。
東京→新潟:最後列がおすすめ
最後列の座席が圧倒的におすすめです(新潟から東京行きにも共通)。最後列の座席を確保できれば、座席背面と壁の間のスペースを荷物置き場として活用可能。このスペースには、幅約54cmのエアバギーがそのまま入りますので、折り畳む手間が省け、周りの乗降客へも迷惑をかけずに座席につくことができます。
また、上越新幹線(E7系車両)の最大の特徴である、1番D・E部分の荷物置き場へもアクセスが容易。あまりにも大荷物の場合は、こちらの荷物置き場も使わせてもらいましょう。
もう1点、最後列の座席の良い所は、子どもが自分の座席の背もたれをバンバン叩いたりして後ろのお客さんにご迷惑をかけてしまう心配がない、というのもポイントです。
代わりに、前の席の背もたれをバンバン叩いたりしてしまうのには注意。まぁこれは一般的なマナーですのでどの座席を選んでも当然ですが。。
新潟→東京行き:最後列、次点で最前列がおすすめ
こちらも同様に、最後列座席がおすすめです。理由は上記と同様。
ただし、新潟から東京へ向かう方向の場合、最後列となる20番A〜Cなどの座席からは、荷物置き場が非常に遠くなってしまう、というデメリットもあります。自席後ろの壁との間のスペースで荷物をやりくりし切ることが必要になってきます。スペースが足りなくなることは、基本的にはないと思いますが。
そこで、次点としておすすめするのが、最前列です。この場合、エアバギーを折りたたんで荷物置き場へ収納することになります。他の乗客が多い場合には荷物を置けるスペースを確保しにくいと思われるので、万能とは言えず、次点としました。
最前列席の良い点は、テーブルの面積が大きく、車内でお絵かき帳を広げたりお弁当を食べたりといったスペースを確保しやすいこと。また、前の席の背もたれをバンバン叩いてしまったり、という心配がない事です。
グリーン車の利用メリット
グリーン車は、通常の座席よりも広いスペースが特徴です。子どもが途中で寝てしまった場合や、荷物が多い場合でもゆったりと過ごすことができます。また、静かな環境が保たれているため、子ども連れでも安心して利用できます。逆に、「我が子はうるさくしてしまいそうだな。。」と感じる場合は、避けた方が無難ですね。。
我が家は父・母・幼児・乳児の4人で利用するため、並び3列での座席購入がベストとの結論に至り、2列/2列のグリーン車は候補から外し、普通車を利用しています。
予約時の注意点
普段から新幹線を使われる方には釈迦に説法ですが、、JR東日本の「えきねっと」を活用すると、オンラインで簡単に予約が可能です。普段SuicaやPASMOを使われる方は、ICカードとの紐付けも便利。ただし、我が家のように、大人2人に対して3席購入する場合で、親2人分の交通系ICカードしかない場合は、3席にICカードを紐付けることができないため、3席分の紙の切符を駅で発行する形になりますので、注意です。
また、当然ながら、、繁忙期(冬季スキー旅行シーズンや夏休み)は早めに座席を確保することをおすすめします。上記でご紹介した最前列・最後列の座席はみなさん狙っているため、いち早く埋まりますので特に注意です。
3. エアバギーで新幹線を利用する際の車内設備の活用法
多機能トイレと多目的室(授乳スペース)
上越新幹線の7号車・11号車付近には、多機能トイレが設置されています。このトイレは広く、オムツ替え台が備え付けられているため、エアバギーユーザーの子ども連れにとっても非常に便利です。また、7号車の多目的室(多機能トイレとは別途あります)では、エアバギーごと入って、授乳もできる広いスペースが用意されていますので、安心して利用できます。
車内販売と特典
一部の上越新幹線では車内販売が行われており、お子様向けのお菓子や飲み物が購入可能です。また、子ども向けグッズやおもちゃが販売されている場合もあるので、旅の記念として利用するのも良いでしょう。
4. 実例紹介:エアバギーで上越新幹線に乗って東京から新潟へ移動
東京駅での準備
東京駅到着後、まずはグランスタで買い出しを。車内で食べたいものを上の子(2歳息子)と選びます。一通りの買い出しが済んだら、新幹線改札を入って、授乳室へ。下の子(0歳娘)の授乳時間を確保。父と2歳息子はその辺(といっても新幹線改札内ですが)をウロウロします笑。
全員の準備が整ったら、ホームまでエレベーターを利用して移動。荷物をまとめて、列車が到着する前に必要なものを手元に準備しておくとスムーズです。
車内での過ごし方
最後列座席を確保して、エアバギーを座席の後ろに折り畳まずに設置。0歳娘用のマキシコシ&2歳息子用の2WAYボード、という構成になっていますので、折り畳まずに置いておけるのが大変助かります。
0歳の赤ちゃんは、マキシコシを使って「シート on シート」で。
首も座る前の赤ちゃんを連れた新幹線移動は、神経質になると思います。座面に直接寝かせるのも抵抗があるし、、という時に重宝するのが、ここでもマキシコシです。赤ちゃんをマキシコシに乗せた状態で、座席の上に置いておくことも可能。大人は、一人が上の子をひざ上だっこ、もう一人がフリーの状態になることができ、親の負担も軽減できます。
マキシコシについては、↓こちらの記事で紹介しています。
新潟駅で降車
いよいよ新潟駅に近づいたら、荷物をまとめて降車の準備をします。新潟駅でもエレベーターを利用してスムーズに構内を移動できます。
5. エアバギーの新幹線移動で東京駅を快適に過ごすコツ
東京駅構内の動線
JR東京駅は、新幹線を含めて乗り入れ路線数が多く、構内が非常に広いため、事前に進むべき動線を確認しておくことが大切です。また、年末年始や帰省シーズンには大荷物の利用客も多く混雑しやすいので、事前に動線確認をしておくことをお勧めします。エレベーターの数自体は多いのですが、スムーズに移動するには、場所を押さえておきましょう。
参考:東京駅の構内図・バリアフリー情報(JR東日本webサイト)
また、構内の混雑を避けるため、可能であれば移動時間をピーク時間帯(朝8時~9時、夕方17時~19時)からずらすと良いでしょう。
東京駅の中は、お店もたくさんありますので、車内で食べるお弁当の調達も楽しいこと請け合いです!
東京駅で授乳タイム
新幹線改札内に、きれいな授乳室やおむつ替えスペースが用意されています。
新幹線の時間より早めに東京駅に到着するようにして、赤ちゃんの授乳は東京駅で行うようにスケジューリングすると、車内でグズるリスクも減らせるし、親にも時間の余裕が生まれて、ベターだと思います。
授乳室は複数ブース用意されており、これまでの利用で満室だったことはありません。
東京〜新潟間の乗車時間は約2時間。子どもが飽きないように、絵本やおもちゃを用意しておくと便利です。
6. エアバギーで新幹線利用する際の便利グッズチェックリスト
- 必須アイテム
- おむつ
- 哺乳瓶
- ブランケット
- タオル
- 着替えなど。
- 季節に応じた対策
- 冬季は防寒具を忘れずに。新潟駅でホームに降りた瞬間から「寒い…!」となりますので注意が必要です。
- 非常時の準備
- 多めのオムツ
- 食べ物、飲み物を用意しておくと安心。
7. まとめ
エアバギーユーザーが新幹線で子連れで帰省・旅行する際、ちょっとした工夫と準備でストレスを大きく減らして旅を楽しむことができます。本記事で紹介した座席選び、設備の活用法、旅行前の準備を参考にして、ぜひ快適な新幹線の旅を実現してください。
ご家族の楽しい旅の計画に、この記事をご参考にして頂けたら幸いです。